皆々様こんにちは。
『サイコパス3』担当のgatoです。
前回は輸送ドローン落下事故の真相が暴かれ、あの狡噛達が再登場するというなかなか波乱に満ちたエピソードでしたね。
ただ、ビフロストといい、インスペクターといい、色んな謎はまだ残されたまま…。
おまけに息をつく暇もなく、東京都知事選が絡む新たな事件が勃発しました。
一体誰が脳科学者の土谷を「犬神家」にしたのか…。
今回はその謎を追っていくようです。
ただ、その過程で執行官達の過去や、ビフロストの新たな事実に触れられるとか。
さらに灼と炯の知られざる過去が明かされるなど、より謎が深まってしまうとか…。
追う側はしんどい限りですが(笑)、早速振り返ってみましょう!
スポンサーリンク目次
インスペクターは「フロアマン」
今回でビフロストとインスペクターがつながっている…むしろ、インスペクターが「フロアマン」として、コングレスマンの手先として動いていることが明確になりました。
おまけにコングレスマンごとに使うインスペクターが違っているようであり、後述する榎宮の動きを梓澤は愚か、コングレスマンでさえも知らなかったようですね(指示を出した者を除く)。
そもそもコングレスマンである法斑達のやり取りはギャンブルのそれに近いものでしたし、あくまで彼らはマネーゲームで競い合う間柄であり、インスペクターはそれぞれのコングレスマンの指示の元で動いている…といった関係性だと考えるのが自然でしょうか。
ただ、前回のサブプライムローンのようなマネーゲームだけでなく、都知事選にも介入しているとなるとビフロストは単純に金銭目当てで動いている組織ではなさそうですね。
世論誘導を行おうとするなど、今回やっていることはかなり政治的な印象です。
後述する篤志のことも踏まえると、ビフロストはシビュラシステムに匹敵する政治的影響力を持つ、あるいは持とうとしている組織なのかもしれません。
スポンサーリンク“セカンドインスペクター”榎宮
今回登場した新たなインスペクターがセカンドインスペクターの榎宮春木でした。
地下闘技場を経営する廃棄区画のブローカーであり、男性ホルモンの過剰注射と過剰な肉体改造ですっかり男性化した元女性アスリートという、キャラが特濃過ぎる人物です。
挫折したアスリートを支援する薬師寺とは対照的に、挫折したアスリートを商品として地下闘技場で戦わせて金を稼ぐだけでなく、格闘家を意のままに従わせるなかなかの曲者…。
おまけに拷問危惧やガイコツ、人間の脳みそを飾っているなど、いい趣味もお持ちのようで…。
リーの事件の最有力容疑者に浮上している榎宮ですが、街頭スキャナーを回避して実行犯をホテルに送り込んだりと、かなりの切れ者だと窺えます。
作中の描写を見る限り、実行犯をクーラーボックスみたいな箱に入れてホテルに直接輸送していたようですが…。
あれですかね、コールドスリープ的な装置を使って仮死状態にして運んだって感じでしょうか?
街頭スキャナーって命がない体には効果がなかったはずですし…。
まぁ予測の域は出ませんが(笑)
ただ、榎宮やバックにいると思しきコングレスマンの目的はイマイチわかりませんね。
リーの始末は薬師寺陣営への攻撃に見えますが、結果的には薬師寺陣営の支持率を上げています。
ビフロストが経済的な組織であり、企業連合も噛んでいるなら移民に肯定的な薬師寺陣営を勝たせたがるでしょうから、状況としては理想的ではありますが…。
だとしたら土谷の事件との因果関係が良く分からなくなりますね。
土谷の事件とリーの事件のつながりがまだ良く見えないな。。。
ところで、榎宮と梓澤のやり取りを見ているとインスペクターには上下関係があるようです。
どうやらファーストインスペクターである梓澤がトップであり、他の番号は順番の応じて下に行く…って感じでしょうか。
ただお互い折り合いが良いわけではなく、任務に失敗すれば地位を失うリスクを常に抱えているようです。
スポンサーリンク勝たなければならない法斑
新米のコングレスマンである法斑ですが、彼の背景も今回少し語られていました。
ビフロストの存在が露呈するリスクを承知で公安局にプライオリティを置こうとするなど、勝ちに拘る法斑ですが(なぜこれが勝ちにつながるのかはよくわからないけど笑)、どうやら病床の父、却一郎との関係が大きく関わっているようです。
いつ昇天してもおかしくない却一郎から「自分の命を使ってでも勝て」といわれているところを見ると、どうやら法斑とビフロストの間には何かしらの因縁があるような予感がしますね。
まだ謎が多い法斑ですが、彼が今後どのようにシナリオの中核に関わるのか注目したいところです。
ところで、今回法斑が名刺を出す場面がありましたが、そこには梓澤達インスペクターと同様にキツネがデザインされていました。
つまりコングレスマンもキツネの表象を用いているということ。
前回の記事で篤志がインスペクターである可能性に触れましたが、これを見る限り彼がコングレスマンであるる可能性も浮上してきましたね。
移民否定派と肯定派
作中の都知事選ですが、主な争点は「移民への賛否」になっているようですね。
実際リーの事件の直後に出された小宮派と思われる声明は入国者の脅威を謳うものでしたし、小宮の演説の背景にある意図が入国者に関するものだと入江が解説していました。
端的にまとめるなら、薬師寺とバックの優生党+企業連合が移民肯定派のリベラル(嘘っぽいですけど笑)、小宮とバックの肯定党が移民否定派の保守といった感じでしょうか。
ただ、入国者を秘書にしている小宮は党の方針から少し外れているようです(思えば薬師寺もそうだな…)。
うーん、この辺りは完全に今の欧米ですね(笑)
今の欧米は移民の扱い方を巡って国が割れるレベルですし、移民否定派がテ口を起こすなんてこともあるくらいですから…。
最も、作中の日本は低賃金労働者にするための移民に関しては程度の差はあれど両党とも必要性を認めているなど、徹底的に移民を排斥する姿勢はないようです(まぁお世辞にも良い理由ではないですが…)。
この辺りはシビュラシステムが浸透し、良くも悪くも適材適所にこだわる作中の日本らしいといえばらしいところです。
でも炯に酷い言葉を吐いたオッサンのような人を見る限り、市井のレベルでは移民排斥の空気は出てきているようですね。
そもそも作中の日本は潜在犯に対する過剰なまでのアレルギーを持っていますし、移民に対して同等の感情を持つとなれば、一旦ヒートアップするととんでもないことになりそうな予感がしますね。
人が為すべき「裁き」
今回印象的だったのが、灼が廿六木に語った「執行を決めるのは人であるべき」という言葉でした。
監視官も執行官もシビュラシステムに従って潜在犯の執行を行うが、その執行の是非を決めるのは人間の意思であるべきだ…。
灼の監視官のスタンスの根底にはこんな考えがある感じがします。
何だか常守みたいな信念ですね。
常守もシビュラシステムの判断にただ従うのではなく(それをやってえらい目に遭いましたからね)、自分の判断で執行を判断し、回復の見込みがあれば説得して犯罪係数を下げるなど独自の判断を行っていました。
灼もドミネーターによる執行よりも逮捕を優先したり、容疑者とはいえ命を落とした与根原を悼む様子を見せるなど、常守のようにあくまで人道的な対処にこだわっているようですね。
また、灼は常守と同様に直向きに社会正義を信じる純粋さを持っているのかもしれません。
灼と炯の危うい絆
今回、雛河が灼と炯の経歴を調べていましたが、そこでは灼と炯の危うい接点が記されていました。
なんと前回触れられた炯の兄、輝・ワシリー・イグナトフは2年前に灼の父である篤志に命を奪われていたとのこと。
つまり加害者の息子と被害者の弟がコンビを組んでいたというわけです。
まぁ実際はお互いの肉親を喪った事件に黒幕がいることを察知し、手を組んだ…とみるべきでしょうけどね。
だってそうじゃなかったら仲良く夕飯食べて筋トレするわけがないじゃない…(笑)
それに容疑者と目された篤志が自ら命を絶ったというのも怪しさ満点ですからね。
厚生省のトップの一人という点を踏まえると、シビュラシステムの気配がすごい(笑)
後はここに常守がどう絡んでいるかですが…。
というか炯もそうですけど、灼の過去は結構重いですね…。
篤志の件もそうですが、重病の母親が安楽タヒしているという点もなかなか…。
ここも灼のパーソナリティに決定的な影響を与えていそうですね。
なんか伊藤計劃っぽいけど(笑)。
ところで、二人の経歴で注目したいのがそれぞれの推薦者です。
作中では灼が常守、炯が霜月からの推薦を受けて監視官になったとありました。
灼はどことなく常守に近い信念を持ち主なので納得できる部分はありますね。
一方の炯が霜月の推薦を受けていたことは少し意外ですが、一童を殴った理由に彼の発言が「シビュラ的ではない」という点を挙げていました。
まぁ廿六木に対してをその場を取り繕うための発言ではあったでしょうけど、シビュラシステムの意向を優先する姿勢をそれとなく示していますし、第1話での潜在犯への接し方もどこか霜月っぽいところがありました。
その点を考えると、確かに霜月と合いそうな感じはしますね。
差別される苛立ち
今回は炯が廿六木を罵る一童に激怒して暴力を振るい、停職処分を受けてしまいましたが、彼の日常生活を見る限り心中は察してしまいますね。
病院や身内からも入国者であることへで差別の目を向けられ、罵られ…そりゃあしんどいでしょうね。。。
ついつい苛立つのも…まぁ無理はありません。
おまけに眼前で廿六木に酷い言葉を浴びせる一童を目の当たりにしたら、そりゃまぁ怒りも爆発しちゃうでしょうなぁ。
そもそも作中の社会は潜在犯への差別心を意図的に放置している節があり、いってしまえば一定の差別を容認している状態だともいえます。
それも「自分達のサイコパスを悪化させそうだから」という理由で…(気持ちはわからなくもないですけどね。。。)。
そんな社会で育ってきた人々が自分達に害を成すとみれば入国者を差別する感情を持つのも無理はないでしょう。
つまり「自分達を害しそうだから」という理由で差別しているという点を踏まえれば、入国者への差別と潜在犯への差別もルーツは重なるといえます。
メンタルトレースのきつ過ぎる副作用
度々捜査を大きく進展させるチート能力のメンタルトレースですが、今回はより危うさが強調されていました。
映像越しに小宮をメンタルトレースした灼が突然倒れ、意識不明の状態になってしまいました。
瞳孔すら反応を失うところを見ると、息を引き取ったともいえるレベルですね。
どうやらメンタルトレースは多用すると負荷がたまり、その反動がえげつない形で現れるようですが、今のペースで使い続ければ命を落としかねないな…。
ただ、車に乗っければ復活するっていうのはなんとも(笑)
でも、灼にとって車がそれだけ重要なファクターになっているのでしょうね。
義眼の舞子
今までちらほら登場していた炯の妻の舞子ですが、今回初めて彼女の肉声や設定を知ることができました。
何と舞子は視覚不良者であり、両目は義眼だということ。
眼が怖かったのはそういうことだったのか…(笑)
ただ、義眼を入れているということはただ事ではない感じがしますね。
明らかに眼球が無くなっているわけですから、とんでもないケガを負った経験があるのでしょう。
そうなると前回チラッと出てきたロシア船への銃撃事件が絡んできそうな気配がしますね…。
それにしても舞子のキャラクターはなかなか良かったですね。
故郷の味にこだわり、わざわざ料理を手作りするあたりは彼女の健気さを感じさせます。
後、炯が停職に怒った舞子に反省させられる場面は微笑ましい限りです(笑)
小宮の虚無
前回から強調されていたのが、小宮の虚無性でした。
メンタルトレースで追っても顔が見えず、灼曰く「恐ろしい速さで思考しているのに空っぽ」という小宮ですが、こりゃ絶対何かあるな(笑)
土谷の研究テーマである「固定観念によるセルフコントロール」を踏まえると、もしかしたら小宮は周囲の期待や願望の投影(少々意味合いはズレますが、つまり特定の固定観念ですね)に忠実に応えられる存在、つまり「アイドル(虚像)」的な在り方を地でいける人間なのかもしれません。
まぁシニカルな物言いをすると政治家も半分アイドルみたいなもんですし、何なら作中の社会における人間もシビュラシステムという他者にアイデンティティを委ねているところを見ると、アイドルといえなくもありません。
そう考えると、小宮は常に社会に求められるアイドルになり続ける稀有な存在…みたいな感じになりそうな予感。
というか、色々周囲がトラブっても色相が悪化しない点や、ビフロストのやり口と相性が良さそうな点、彼女が灼と炯が追う「真実」に近いキーパーソンになる点を踏まえると、むしろコングレスマンやインスペクターに近い立場にいたりするのかな?
ちなみにさりげなく雛河が小宮の演説の映像を見て、「生放送かどうか」確認していましたが、これって何かのフラグじゃ…。
雛河が過去に鹿矛囲のホログラムを見抜いてることを考えると、実は表に出ている小宮は精巧に作られたホログラムで別の誰か(秘書のオワニーとか?)が演じている正真正銘の「虚像」だった…ってオチがあったりするのかな(笑)
薬師寺の人望
廿六木をアントニ〇猪木ばりの熱意で引っ叩くなど、暑苦しいことこの上ない薬師寺ですが、その人望は本物のようです。
とりわけ彼を慕っていたのは第一秘書であり、入国者のリー・アキでした。
リーの薬師寺への忠誠心は高かったですが、それは薬師寺が挫折したアスリートを支援していたことも影響していました。
この点から、薬師寺が春馬や一童のような遺伝的優生主義者ではないことが窺えます。
作中の言葉に沿うなら、「為し得る者」としての責務を全うしようとしている…という感じでしょうか。
実際、黙殺していた小宮と違って潜在犯の廿六木にもむさくるしく情熱的に接していましたからね。
また、リーが始末された際には号泣してすっかり調子を落とすなど、情に篤い一面を見せていました。
そんな彼が土谷の命を奪うようには見えないなぁ…。
土谷の事件に関してはあくまでリーが勝手に彼と接触しようとしてただけで、薬師寺は無関係なのかもしれません。
失敗作の廿六木
今回は意外にも廿六木の父である春馬と腹違いの弟である一童が登場しましたが、彼らと廿六木の拗れた関係が明らかになりました。
驚いたことに廿六木は遺伝子操作を受けて生まれており、本来なら遺伝的に完ぺきなサイコパスを持っていたとのこと。
ただ、結局はサイコパスが濁りやすかったうえに母親と一緒に潜在犯になってしまい、隔離移設にいってしまったとのこと。
おまけに母親は自ら命を絶ってしまったというなかなか壮絶な過去…。
なんだか『サイコパス2』に登場した東金朔夜を連想させる過去ですが、廿六木も場合はちょっと悲し過ぎますね…。
そもそもサイコパスと遺伝子には関係がないことはシリーズの設定でもありましたが、名家である廿六木家はそんな事実に関係なく血縁や遺伝子を重視する傾向があるようです。
まぁそんな彼らが薬師寺を支持することはわからなくもありませんが…。
ただ、潜在犯であるために差別を受ける廿六木を、入国者であるために差別を受ける炯が庇うという構図はちょっと面白いですね。
第1話で炯に否定的だった廿六木にとって、感じるものがあったのではないでしょうか。
廃棄区画出身の入江
今回は入江のルーツにも少し触れられていましたね。
入江は茗荷谷の廃棄区画にいた過去があり、その際に榎宮が運営する地下闘技場にも関わっていました。
ただ、榎宮や大石の反応を見る限り、あまり良い別れ方したわけではないようですね。
それでも入江は廃棄区画やそこの住人に愛着を持っており、彼らのために色々やってあげたい気持ちは持っているようです。
ところで、灼達が語っていた廃棄区画の意義はちょっと興味深かったですね。
シリーズ中でも廃棄区画は度々出てきていましたが、元々は炯のいうように復興のコストカットを行うだけでなく、貧困層や浮浪者、隔離施設に入らない潜在犯を取り込むための場所として扱われていました。
そして今作ではそれに加え、廃棄区画には健常者が安心できるようにするためのセーフティネットとしての機能も有しているとのこと。
つまり廃棄区画自体が巨大な隔離施設ともいえるわけですね。
まぁ「臭い物に蓋をする」「ゴミはゴミ箱へ」を地でいくような、お世辞にもまともなやり方とはいえませんが…。
余談ですけど、ボードリヤールか誰かが「都市は不浄やタヒを連想するものを排斥するように構築された」みたいなことを語っていましたが、これに近いスタンスを感じますね。
前任監視官の事故と常守の悪評
個人的に今回のエピソードで注目したいのが第1話でも語られた前任の監視官の話ですね。
雛河によると、前任の監視官は事故で命を落としていますが、その事故の捜査は霜月の手で打ち切られたようです。
いやーきな臭いなぁ!(笑)
この事故と灼と炯が追う「真実」の関係性は今の所明かされていませんが、どこかでニアミスしてそうな感じはしますね。
後、常守に関しても廿六木や入江の言葉を聞く限り、「人の命を奪った」「頭がおかしくなった」など悪評が出ているようです。
気になるのは常守が人の命を奪ったという点。
これまで散々な目に遭ってきてもパーソナリティをキープできた常守の頭がおかしくなるということにも疑問符ですが、彼女が人の命を無闇に奪うことも考えられないことです。
うーん…前任の監視官の事故と常守の事件はどうにもつながっている気がしてならないなぁ…。
六合塚はフリージャーナリストに!
初期から登場しているキャラクターで唯一行方が不明だった六合塚ですが、なんとラストでサプライズ的登場!
おまけに肩書が「公安局と捜査コンサルタントを結んでいるフリージャーナリスト」になっていました。
いやーこれはまた予想の斜め上からきたなぁ(笑)
「元」執行官になった六合塚ですが、これは地味にすごいことですよね。
雑賀のように一部例外はあれど、作中で潜在犯は隔離施設でいつ出られるかわからない収容生活を送るか、執行官になるかのいずれかしかなかったようなものですが、六合塚は見事更生を果たしているご様子。
つまり六合塚は無事に外に出られる「健常者」になった可能性が高いというわけですね(執行官も基本隔離されています)。
さらにフリージャーナリストになったということは、シビュラ適正も変わった可能性が高いですね。
だとしたら、元々六合塚は第一期で更生願望が強い一面が描かれていましたが、見事本懐を果たしたというところでしょうか。
そんな彼女が次からどう活躍するかに注目ですね。
それにしても、六合塚が紹介されている時の唐之社の笑顔や霜月のどこか安心した声音…やっぱりこの2人からの人望は絶大なんだな(笑)
スポンサーリンク『サイコパス3』第3話感想
今回は事件を追いつつも、新キャラクターのバックボーンに触れることをメインにしたエピソードでしたね。
色々新しい謎を配置しつつも、作中の社会と彼らの間にある摩擦や、作中の世界観だからこそ生まれる価値観みたいなものがわかって個人的には結構楽しかったです。
それにしても灼は二郎系のラーメンを食べると一瞬であれだけ太ってしまうのか…。
一々可愛いんだよな(笑)
後は再登場を果たした六合塚の立ち回りですね。
彼女も彼女で常守のために色々動いてそうですし、注目すべきキーパーソンだといえるでしょう。
そういえば、次回で描かれるであろう薬師寺と小宮の公開討論会ですが、現場の警備をやるのは二係だとか。
二係といえば『サイコパス2』で監視官の青柳が殉職、酒々井が鹿矛囲に協力した挙句に隔離施設行き、執行官も数名殉職しているなど、なかなか悲惨な目に遭っていましたが…。
二係がどうなっているのかもちょっと興味ありますね(笑)
それでは、次回でお会いしましょう!
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コメント
今回も、よろしく。
う~ん、どうにもストーリーに追いついて行けてるか不安になる作品だな。
想像よりも妄想で観ている感じ。
まず、選挙戦。
薬師寺が人脈に頼った選挙戦。
小宮が浮動票を集めるネガティブキャンペーン。
これに、インスペクターが絡まなきゃ、フツーの二大政党選挙。
ただね、優生党と聞くと、優生保護法を思い出すし、
肯定党の小宮を見ていると、何処となくロボトミー手術を受けた人間じゃないか?と、思える人物。まあ、ロボトミーとまで行かずとも、なんかねぇ、「機械仕掛けのオレンジ」が思い浮かんだんですよ。(実は読んだこと無いけど、余りに有名なので概要だけはしっている。今度、映画観ようかなぁ。)
これに、
>~勝ちに拘る法斑ですが~
が加わると、優生保護法と人為的精神改造による新システム(ビフロスト)の独裁政治?(ヒの付く人みたいな。)を法斑は目指してるのかな~と思っちゃう。
>(なぜこれが勝ちにつながるのかはよくわからないけど笑)
本当!、解らんよね。(笑)
>セカンドインスペクターの榎宮春木でした。
キューティーハニーのパンサークローに出て来そうだよね。と、それはともかく。
ファーストインスペクターと面識はあれど、命令系統は別っぽい。彼女?が独断で動くとは思えないから、法斑以外のコングレスマンの命令で動いてる?。(それとも、同じ命令系統でも捨て駒として使われてる?。
あっ、あとコイツ、葉巻食わせてたろ。あれね、フツーにタヒぬから。大人でも煙草2本で致死量だから(食ったらね)、ニコチン中毒は辛いぞ。頭痛と吐き気が強烈に来て苦しむ。(元、チェーンスモーカーからの忠告)
>つまりコングレスマンもキツネの表象を用いているということ。
キツネといえば…、ハイパーオーツ製造システムが「ウカノミタマ」。つまり、お稲荷さん。キツネだね。
たぶん、関係無いだろうけど、気になることは気になる。
監理官、執行官、共々、背景が描かれるのはいいんだけど、一遍に語られると情報処理が私の頭では追い付かない!。
ただねぇ、常守朱がサツ人罪?、で拘束されてる事。
ドミネーターを使えば、罪には問われないから、ドミネーター以外でサツ人をしたと言う事か?。どういう状況だ?。(もちろん、冤罪の可能性が大有り。)
彼女、劇場版で何かヤラカシました?。
う~ん、ビフロストがますます解らない!。経済的な事だけかと思いきや、それ以外にも関わっていそう。
それに、ビフロストは一度シビュラに見つかったみたいなこと言っていた。
………解らん!!。
あっ~~~解らん事だらけだ。
ビフロストは国民全員の「機械仕掛けのオレンジ」を目指してるの?。
もう、来週に期待!。
では、さようなら~。
てけり・りさんコメントありがとうございます!
>これに、インスペクターが絡まなきゃ、フツーの二大政党選挙。
あー、政治的主題もそうですけど選挙の構造もアメリカ的ですね。
薬師寺・小宮に関してもてけり・りさんの捉え方通りだと思います。
薬師寺は自己主張の強いタイプですが、小宮はちょっとポピュリストの気配もありますね。
>まあ、ロボトミーとまで行かずとも、なんかねぇ、「機械仕掛けのオレンジ」が思い浮かんだんですよ。
機械仕掛けじゃなくて「時計仕掛けのオレンジ」ですよ!(笑)
それにしてもロボトミーってまた懐かしい(笑)
少々文脈が古い素材ですが、『サイコパス』の世界観とは共鳴するネタですね。
シビュラシステムは積極的な洗脳こそ行いませんが、サイコパスをベースにした社会通念の構築、そしてその社会通念にどっぷりつかった人々を生み出している点ではある種の洗脳を行っているといえますね。
ちなみに『時計仕掛けのオレンジ』は結構おすすめですよ~。
もう50年近く前の映画ですが、今でも色あせないですね。
後、似たような題材を扱っている映画だとマーティン・スコセッシの『シャッターアイランド』があります。
>優生保護法と人為的精神改造による新システム(ビフロスト)の独裁政治?(ヒの付く人みたいな。)を法斑は目指してるのかな~と思っちゃう。
入国者への政策だけをみると企業連合に肩入れしているように見えますが、遺伝子優生主義にどっぷりつかっている廿六木一族がいる点を踏まえると、薬師寺を支持するのは優生保護法に実現しようとしている一面もあるかもしれませんね。
いずれにせよ、ビフロストがシビュラシステムとは違う社会を描こうとしている感じは今回すごいしましたね。
>ファーストインスペクターと面識はあれど、命令系統は別っぽい。彼女?が独断で動くとは思えないから、法斑以外のコングレスマンの命令で動いてる?
その可能性が高いですね。
実際榎宮が動いた後にコングレスマン同士で「誰の伏せ札か?」と腹を探り合っていましたし。
というか、この点を踏まえるとコングレスマンも一枚岩ではないのでしょうね。
>あっ、あとコイツ、葉巻食わせてたろ。
そうですよね(笑)
まぁ吐いていたようなので、さすがに呑み込んではいないと思いますが…。
普通に良い子は真似をしちゃいけません!(笑)
>キツネといえば…、ハイパーオーツ製造システムが「ウカノミタマ」
あー!そういえばそうでしたね。
今回はギリシャ神話絡みの小ネタが多いですが、日本の伝承においてもキツネは相性が良かったなぁ。
そのあたりのネタも出てる可能性は高いですね。
>ドミネーターを使えば、罪には問われないから、ドミネーター以外でサツ人をしたと言う事か?
確かに、常守が逮捕されたということはドミネーターによる執行として人の命を奪ったわけではないということですよね。
つまり常守は監視官という立場を超えたうえで、何かの事件を引き起こしたということなのかな…。
余談ですけど、常守が監視官という立場を超えて何かをしでかしたのなら、第一期の狡噛に重なるところがありますね。
常守は『サイコパス2』で狡噛と感応するような形で捜査を行っていましたが、そんな彼女が生き方まで彼と重なったとなると、ちょっと興味深い展開になりますね。
ちなみに劇場版での常守はそこまで大胆なことはやっていませんよ。
今作の前日譚ともいえる劇場版三部作ではあまり出番がなかったですからね。
ただ、『First Gurdian』で霜月から陰謀に首を突っ込みすぎないように忠告されていた場面はありましたので、思えばそれが伏線だったのかもしれません。
>それに、ビフロストは一度シビュラに見つかったみたいなこと言っていた
ビフロストは基本的にシビュラシステムに見つからないようにしている感じがしますね。
まぁ違法行為をやりまくっているのもあるでしょうけど、それを差し引いてもシビュラシステムと対立する方針があるからこそ潜んでいるのでしょう。
下馬評では過去にパノプティコンを引っ提げてシビュラシステム擁する厚生省と対立した経済産業省が絡んでいる説がありますが、個人的にはもう少し別ベクトルの組織だと思っています。
現実「なに? 上級国民は一般人を“下級国民”扱いできるほど自信満々で遺伝子的にも優れているはずなのに知能が無い? それは無理矢理遺伝子改造や自信を持つことで知能が向上すると考えるからだよ。逆に考えるんだ。無能な上級国民の研究結果なんて裏口入学よろしく改竄されまくりだし物事の結論を出せない上級国民がどれだけ遺伝子改造して自信をつけても獣や虫のような知能のない動物になるばかりで人間という存在を貶めるだけさと考えるんだ」
名無しさんコメントありがとうございます!
なるほど、そういう捉え方もありますね。
基本的に『サイコパス』の世界観には「為し得る者が為すべきを為す」という考えがありますが、「為し得る者」になるために何かしらの偽装をやっている連中は多いでしょうね。
今回も感想、述べさせて頂きます(`・ω・´)ゞ
まず、今回も面白かったです。
相変わらずPSYCHO-PASSっぽさは少ないですが、普通の刑事ものとして観れば、
かなり面白かったです。1時間枠番組というのを忘れるぐらい。
3話にして新キャラ2人、おっさんズの過去話、バックボーンが明らかになり、
2人の内面が見えることでキャラクターの肉付けが成され、
一気に親近感が湧くようになりました。
廿六木さんは1期の宜野座さんみたいに肉親が潜在犯に、この人の場合は本人が、
認定されてしまい、家族が謂れのない中傷を受けるというこの世界によくある差別、
あるいは偏見の被害者な位置づけ。
入江さんははっきりとは言っていなかったと思いますが、
恐らくは元アスリート、それもかなり優秀なタイプだったと予想。
この2人もまた、他のキャラクター達と一緒でシビュラに人生を振り回された、
そういう人生を送って来ている模様。
そしてケイとアラタの主人公タッグ。
主人公ズの過去と現在に至る過程が簡単に紹介され、
少しだけ2人の関係が見えて来ました。
この2人も何がしかの事件に巻き込まれた過去があるようで、
自分としては完全な推測ですが、
朱ちゃんの事件と関係があるのでは?と。
新キャラと旧キャラとの絡みがこれから増えることを願ってやみません。
敵キャラで気になるのは宮野さん演じるビフロスト側の青年。
彼が他のビフロストと違い、実はシビュラへの攻撃を練っている、というもの。
他のビフロストもシビュラから隠れて某かの思惑を持っているが、
彼だけはシビュラそのものの壊滅、あるいはそれからの解放を狙っている。
そんな気がします。
ちょっと行き過ぎですかねw
まだまだ語りたいですが、時間がないのでこのくらいで。
バビロンは1話からだんだんとテンションが下がってきたのに対し、
PSYCHO-PASSはどんどんテンションが上がってきました。
やはり脚本が面白くないと、アニメも駄目ですね(*´ω`*)
苔むす。さんコメントありがとうございます!
>今回も感想、述べさせて頂きます(`・ω・´)ゞ
いえいえ、いつでもコメントしてください!
個人的に色んな意見を聞きたいのもあるので、むしろどんどんやって頂けるとありがたいです笑
>相変わらずPSYCHO-PASSっぽさは少ないですが、普通の刑事ものとして観れば、かなり面白かったです
確かに今回は刑事ものがかなり強調されている感じがするので、その意味では第一期のスタンスに帰ったのかな、と思います。
個人的にはSF感強めでも良かったですけど(笑)
後、『サイコパス』っぽさは確かに薄めですが、個人的には最初の事件と比べると少し濃くなったのかなーと思います。
素材は色々持ってきているようなので、第4話でどう料理するかですね。
>廿六木さんは1期の宜野座さんみたいに肉親が潜在犯に、この人の場合は本人が、認定されてしまい、家族が謂れのない中傷を受けるというこの世界によくある差別、あるいは偏見の被害者な位置づけ。
確かに僕も廿六木から連想したのが宜野座と征陸でした。
正確に言うと「宜野座的な心境の征陸」という感じでしょうか。
55歳の年齢でまさか息子の立場でバックボーンが語られるというのは意外ですけど(笑)
ただ、50-80問題でもあるように、昨今50代は色々議論される世代なので、それを意識しているのかなーっと感じたり…。
まぁ料理の仕方次第ですね。
>入江さんははっきりとは言っていなかったと思いますが、恐らくは元アスリート、それもかなり優秀なタイプだったと予想。
個人的に入江は「スラム出身のアウトロー」的なキャラクターだと思っていたので、苔むす。さんの観点はちょっと新鮮でしたね。
でも確かに格闘家をやっていた感じはありますし、「肉体的に酷使される立場」という点ではアスリートと重なる部分はあるかと思います。
榎宮に奴隷として酷使される格闘家達に対し、入江がどんなアクションを起こすのかは気になるところですね。
>この2人も何がしかの事件に巻き込まれた過去があるようで、自分としては完全な推測ですが、朱ちゃんの事件と関係があるのでは?と。
どう意見です!
常守の事件と篤志の事件が重なっていると思しき描写はありましたし、その事件の関係者である灼と炯を常守と霜月が推薦していることは決して偶然ではないでしょう。
この4人の間にどんな絡みがあったのかは注目したいところですね。
>新キャラと旧キャラとの絡みがこれから増えることを願ってやみません。
この手のシリーズものは何かと旧キャラに新キャラが飲まれてしまうことが多いですが、今作はある意味バランスよく仕上げられているのかなと思います。
個人的には狡噛がどう絡むかに興味津々ですね(笑)
>彼が他のビフロストと違い、実はシビュラへの攻撃を練っている、というもの。他のビフロストもシビュラから隠れて某かの思惑を持っているが、彼だけはシビュラそのものの壊滅、あるいはそれからの解放を狙っている。
いいですねぇ(笑)
法斑がビフロストに参加する背景にシビュラシステムがあるなら両者を繋げるノードになりますし、何よりあの世界観をより深く掘り下げるうえでも意義深いものになるかと思います。
法斑がシビュラシステムを打倒するためにビフロストからアプローチしているというなら、個人的には結構興味深い展開になりますね。
>やはり脚本が面白くないと、アニメも駄目ですね(*´ω`*)
僕も脚本フェチな人間なので全くの同意見です!
最近は作画にこだわるアニメが多い印象がありますが、こういった脚本を練り込み、そこに演出と作画を伴わせるアニメも残ってほしいと思うこの頃です。